盤面の緑は戯曲『オセロ』から連想された平原を表す色

オセロの緑の盤面は、長谷川五郎の記録で、戯曲『オセロ』から連想された「緑の平原」を表す色として対応づけられています。その緑色が具体的に決まったのは、1968年のことでした。
長谷川五郎が手作りのゲームを両親に見せると、父の長谷川四郎が「盤はやっぱり緑がいい」と提案しました。英文学者だった長谷川四郎は、ゲーム名をシェイクスピアの戯曲『オセロ』から付けた人物でもあります。
ただし、「緑の平原」は戯曲の厳密な舞台名や、劇中に登場する草原をそのまま再現したものではありません。つまり、戯曲から広がった平原のイメージを盤面の緑に重ねたものです。
名前と黒白の石にも同じ物語が重ねられた

戯曲とのつながりは、盤面の色だけではありません。考案者側の説明では、黒石は物語の主人公である黒人将軍オセロ、白石はその妻デズデモーナに重ねられています。
さらに、ゲーム中に石が次々と裏返り、優勢と劣勢がめまぐるしく入れ替わる展開も、戯曲の波乱に満ちた物語になぞらえられました。ゲーム名、黒白の石、緑の盤面は、別々の理由で選ばれたのではなく、一つの作品を盤上へ置き換える発想で結ばれていたのです。
なお、長谷川五郎は緑を目にやさしく、人を和ませる色とも評価しています。ただし、それが当初の採用理由だったことまでは確認できません。
緑はオセロの定番色だが別の色もある

一般的なオセロ盤や、公式試合で使用されるオフィシャルオセロには緑色の盤面が採用されています。そのため、「オセロの盤面は何色か」と聞かれた場合、基本的な答えは緑色です。
一方で、緑色でなければオセロではないというわけではありません。メーカー公式では、青やオレンジなどを採用した色違いのオセロも紹介されています。
つまり、緑はオセロらしさを伝える定番色ですが、すべての盤面に必須の色ではありません。
こんな記事も読まれています
子どもが『塩』についてメーカーに質問した結果…直接届いた手紙の返事が素敵すぎると1530万表示「神対応」「良い自由研究」

