回転寿司『くら寿司』のレーン速度は秒速約9.5cm!その理由を解説

雑学

くら寿司のレーン速度は秒速約9.5cm

みなさんは大手回転寿司チェーン店「くら寿司」を訪れたことはありますか?

他の回転寿司同様、くら寿司に入店するとまず目にするのが、店内をぐるっと一周している回転レーン。実はこの回転レーンの速度は、「秒速約9.5cm(一分間に約5.7m)」に設定されているのだとか。この速度は大型のリクガメ「ガラパゴスゾウガメ」が歩く速度と同じみたいです。

今回はくら寿司のレーン速度が秒速約9.5cmである理由を紹介します。

訪れた客が焦らず皿を取れる速度

くら寿司のレーン速度が秒速約9.5cmなのは、別に適当に設定したからではありません。くら寿司に訪れるお客の満足度を加味した速度となっています。

人間は本能的に動くものに目を引かれる性質があります。それは回転寿司も同様。目の前をお寿司が流れていると、無意識に目で追いかけてしまいます。注目されればされるとほど、利用客がお皿に手を伸ばす可能性が高まり売り上げも伸びやすくなります。

ただ、ここで運営側が気を付けなければならなかったのが、早すぎても遅すぎてもいけないということ。流れる速度が速すぎると目で追うのが疲れてしまいます。お皿を取るのも慌ててしまうのもネックです。逆に遅すぎてもネタの鮮度が落ちるので好ましくありません。

利用客が焦らずにお寿司を取れて、鮮度も落ちにくいちょうど良い速度が秒速約9.5cmだったのです。

レーン一周するのにかかる時間が「約15分」となるから

くら寿司の一般的な店舗では、レーンの長さは約90mに設定されているとのこと。このレーンをお寿司が秒速約9.5cm(分速約5.7m)で流れるため、一周するのにかかる時間は約15分となります。

実は、この「15分」という時間がくら寿司においてかなり重要なのだとか。回転寿司の魅力のひとつは、席に座った瞬間から目の前を流れるお寿司をすぐに楽しめるところ。くら寿司の分析によると、利用客は入店から最初の15分間に最も多くお寿司を食べる傾向があるそうです。

くら寿司では常時約90種類のお寿司ネタを用意しているとされています。15分間で、ほぼすべてのメニューを訪れた客の目に映せるように速度を調整しているのです。つまり、少しでも多くの利用客にメニューを見てもらい、売り上げを伸ばそうとしていたのです。普段何気なく、流れる寿司を眺めていましたが、そこまで緻密な分析と計算がされていたのですね。

くら寿司を訪れたら今回の雑学を披露してみよう!

今回の雑学を振り返りましょう。くら寿司のレーン速度は秒速約9.5cm(分速約5.7m)。これは、利用客がお皿を取りやすい速度と売り上げを伸ばす運営との兼ね合いの結果、導き出された速度なのです。

今回の雑学、くら寿司に訪れた際、ぜひ披露してみてください。話が盛り上がってお寿司がもっと美味しくなることでしょう。

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