『甘納豆』は納豆の一種ではない
甘くてほっこりとした味わいが魅力の「甘納豆」。しかし、その名前に「納豆」とついているため、初めて耳にしたときに「納豆の仲間なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は、甘納豆は納豆とはまったく別の食べ物なんです。
今回は甘納豆に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、甘納豆が食べたくなるかもしれませんよ。
そもそも『甘納豆』とは
そもそも「甘納豆」とは、どんな食べ物なのかについてから解説していきます。甘納豆は、小豆やエンドウマメ、黒豆、金時豆などといった豆類を砂糖で甘く煮詰めて乾燥させた和菓子。名前に「納豆」とありますが、納豆菌を使った発酵工程はありません。つまり、納豆とは全く別の食べ物なのです。
『甘納豆』と『納豆』の違い
「甘納豆」と「納豆」は、名前こそ似ていますが、全く異なる食品です。
甘納豆は、小豆やエンドウマメなどの豆類を甘く煮詰め、砂糖をまぶして乾燥させた和菓子で、発酵の工程はありません。一方、納豆は大豆を納豆菌で発酵させた日本の伝統的な発酵食品です。要約すると、『甘納豆は甘い和菓子』、『納豆は発酵食品』と、その特徴も製法も大きく異なります。
甘納豆の由来
甘納豆の始まりは、東京都中央区日本橋に本店を構える老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」の創業者が考案した「甘名納糖(あまななっとう)」にあるとされます。この「甘名納糖」が現在の甘納豆の原形とされており、榮太樓總本鋪では現在もこの名前が商品名として使われています。
甘納豆に「納豆」という名前が付いた理由は、その見た目が静岡県浜松の名産である「浜名納豆」に似ていたから。浜名納豆は、塩納豆の一種で、麹菌で発酵させた後に乾燥させた食品。私たちが普段食べている粘り気のある納豆とは異なり見た目はネバネバせず、甘納豆に近い外観をしています。
「甘名納糖(あまななっとう)」は、この「浜名納豆」にあやかって命名されたといわれており、時代の変化とともに「甘名納糖→甘納糖→甘納豆」と名称が変化しました。
甘納豆を食べるとき今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。甘納豆は、小豆やエンドウマメなどの豆類を甘く煮詰めて砂糖をまぶし乾燥させた和菓子で、発酵工程がないため納豆とは全く異なる食品です。その名前の由来は、静岡県浜松の名産「浜名納豆」に見た目が似ていたことから、「甘名納糖」と名付けられたのが始まりで、時代とともに「甘納豆」と呼ばれるようになりました。
今回の雑学、甘納豆を食べるときにでも思い出してみてください。もしかすると、いつもより甘納豆が美味しく感じられるかもしれませんよ。
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