ホワイトデーは海外にもある？
「3月14日はホワイトデー！」と言われても、日本では当たり前のように受け止められています。でも、ちょっと考えてみてください。
「ホワイトデーって、海外にもあるの？」
「アメリカではバレンタインデーのお返しをするの？」
「ホワイトデーって日本だけの文化なの？」
ふとした疑問から調べてみると、意外な事実が見えてきました。ホワイトデーは世界的に見ても珍しい習慣ですが、全くの日本限定イベントというわけではありません。
ホワイトデーがある国
ホワイトデーは、日本以外の国でも存在しています。特にアジア圏では、日本と同じようにホワイトデーの文化が広まっています。
- 日本（発祥の国。バレンタインデーのお返し文化が根付く）
- 韓国（ホワイトデーに加え、4月14日には「ブラックデー」と呼ばれる独特の習慣がある）
- 中国（若者の間で定着しつつあり、バレンタインデーとセットで祝われることが多い）
- 台湾（日本の影響を受け、ホワイトデーが広まっている）
韓国ではホワイトデーが非常に盛り上がるイベントになっています。お菓子だけでなく、花束やアクセサリー、ぬいぐるみといったプレゼントが一般的で、まるで誕生日やクリスマスのような豪華なギフト交換が行われることも珍しくありません。
中国や台湾も、日本と似たような形でホワイトデーが広まりつつあります。ただし、中国ではもともとバレンタインデーに「男性が女性にプレゼントを贈る文化」が根付いていたため、「女性がチョコを渡し、男性がお返しをする」という日本型のスタイルはやや異なっています。
ホワイトデーがない国
ホワイトデーが存在しない国も少なくありません。特に欧米では、ホワイトデーの概念がまったく定着していません。
- アメリカ・カナダ（バレンタインデーで男女がプレゼントを贈り合うため、お返しの概念が不要）
- ヨーロッパ（バレンタインデーの習慣が国によって異なり、お返しの日は存在しない）
- オーストラリア（バレンタインデー自体はあるが、日本のような「お返し文化」はなし）
アメリカでは、バレンタインデーは「お互いに愛を伝える日」として認識されており、男女関係なくプレゼントを贈り合います。すでにこの日でギフト交換が完了しているため、「バレンタインのお返しをする日」という発想がありません。
ヨーロッパも国によってバレンタインデーのスタイルが違いますが、そもそも「女性がチョコを贈る日」としての認識がないため、ホワイトデーの概念自体が存在しないのです。
ホワイトデーに対する海外の反応
では、ホワイトデーがない国の人たちは、日本のホワイトデー文化をどう思っているのでしょうか？外国人のリアルな反応を見てみると、意外な視点が見えてきます。
アメリカの反応
アメリカでは「ホワイトデー」という言葉自体を知らない人がほとんどです。そのため、日本のホワイトデー文化を説明すると、こんな反応が返ってくることが多いそうです。
「えっ？お返し？バレンタインデーでプレゼント交換するから必要なくない？」
「男性だけがプレゼントするの？それってちょっと不公平じゃない？」
アメリカでは男女がバレンタインデーにプレゼントを贈り合うため、ホワイトデーのような「男性が女性にお返しをする日」という仕組みが不思議に感じるようです。中には「それって、お菓子会社が儲けるための日なのでは？」と勘ぐる人もいるようです。
ヨーロッパの反応
ヨーロッパの人たちも、ホワイトデーの文化を知らないことがほとんどです。日本のホワイトデー文化を説明すると、こんな反応が返ってくることが多いそうです。
「そもそもバレンタインにチョコを贈る習慣がない国もあるから、ホワイトデーも必要ないんじゃない？」
「バレンタインデーで愛を伝えるのは十分でしょ？」
フランスやイタリアでは、バレンタインデーは花束やカードを贈る日として知られています。日本のように「チョコを贈るのが定番」というわけではないため、お返しの日を設けるという考え自体が生まれなかったのかもしれません。
アジアの反応
アジアでは、日本と同じようにホワイトデーの習慣が根付いている国もあります。そのため、日本のホワイトデー文化について話しても、共感してくれる人が多いようです。
「韓国ではホワイトデーが定着してるよ！」
「中国ではホワイトデーは恋人向けのイベントとして人気だね！」
韓国ではホワイトデーが非常に盛大に祝われますが、「ブラックデー」という独特の文化も存在します。ただし、ここでは詳細には触れず、次のセクション「ホワイトデーの面白い雑学！」で詳しく解説します。
ホワイトデーの起源と日本での広がり
ホワイトデーは、日本生まれの文化ですが、その背景にはお菓子業界のマーケティング戦略が隠れています。バレンタインデーの定着後、「お返しをする日を作ったらどうか？」という発想が生まれたのが始まりでした。
▶ホワイトデーの誕生は「マシュマロデー」から
1978年、福岡の老舗菓子メーカーが「マシュマロデー」を提案しました。当初は「バレンタインデーにチョコをもらった男性が、マシュマロをお返しする日」として宣伝されました。しかし、これだけでは全国的に浸透しませんでした。
▶ホワイトデーという名前が定着
他の製菓メーカーも参入し、マシュマロだけでなく、キャンディやクッキーなど様々なお菓子がお返しの定番になっていきました。こうした動きの中で「白＝純粋な愛の象徴」としてホワイトデーと名付けられ、1980年代には全国に広がりました。
▶なぜ「ホワイト」なのか？
ホワイトデーの「ホワイト」という名称にはいくつかの説があります。
- 「純粋な愛を表す白色」説
- 「最初に売り出されたのが白いマシュマロだった」説
お菓子業界の戦略とはいえ、このネーミングはシンプルかつわかりやすく、日本人に受け入れられました。こうして、ホワイトデーは「バレンタインデーのお返しをする日」として、日本全国に定着していきました。
なぜホワイトデーは欧米で定着しない？
ホワイトデーは日本からアジア圏に広まりましたが、欧米には存在しません。では、なぜ欧米ではホワイトデーが定着しなかったのでしょうか？
欧米には「お返し」の概念がない？
アメリカやヨーロッパでは、そもそもバレンタインデーの習慣が違います。日本では「女性がチョコを贈る日」として定着していますが、欧米では男女ともにプレゼントを贈り合う日です。そのため、すでにプレゼント交換が完了しているので、ホワイトデーのような「お返しの日」を作る必要がないのです。
また、日本では「お世話になったらお返しをする」という文化がありますが、欧米ではそうした慣習が薄いです。贈り物をもらっても「ありがとう」と言って終わるケースが多いため、わざわざホワイトデーを作る必要性がなかったのでしょう。
アジア圏では広まりつつある
一方で、韓国や中国、台湾ではホワイトデーの習慣が根付いています。特に韓国では、ホワイトデーの1か月後に「ブラックデー」という文化があり、恋人がいなかった人がジャージャー麺を食べる日として知られています。
中国では、ホワイトデーは主に恋人向けのイベントとして受け入れられています。バレンタインデーとセットでプレゼントを贈る文化があり、日本と似たような習慣になっています。
ホワイトデーは世界に広がる可能性がある？
現在のところ、ホワイトデーが欧米に広がる兆しは見られません。しかし、日本のアニメやカルチャーが海外で人気を集める中、「日本のバレンタインとホワイトデーのセット文化」が海外のオタク層に受け入れられる可能性もあります。
とはいえ、ホワイトデーは日本ならではの進化を遂げたイベントです。義理チョコや友チョコ、さらには「お返しは倍返し」などの暗黙のルールまで生まれ、単なる恋人向けのイベントを超えた独自の文化として定着しています。
ホワイトデーの面白い雑学！話のネタにどうぞ
ホワイトデーの文化は日本独自のものと思われがちですが、世界には似たような「○○デー」がいくつも存在します。それぞれの国の文化や価値観の違いを知ると、さらに興味深く感じられるはずです。
▶韓国の「ブラックデー」
韓国ではホワイトデーのちょうど1か月後、4月14日に「ブラックデー」というイベントがあります。バレンタインデーとホワイトデー、どちらも縁がなかった人たちが集まり、黒いジャージャー麺を食べる日です。「恋人がいない者同士、慰め合おう」という趣旨ですが、逆に「独り身を楽しむ日」としてポジティブに捉える人も増えています。
▶アメリカの「スウィート・スト・デー」
アメリカには「スウィート・スト・デー（Sweetest Day）」というイベントがあります。これは10月の第3土曜日に行われるもので、恋人だけでなく、家族や友人にもプレゼントを贈る日とされています。
▶ホワイトデーは英語でどう書く？
ホワイトデーを英語でどう表記するか気になったことはありませんか？「White Day」とそのまま書きますが、欧米の人に言っても通じないことがほとんどです。
日本のホワイトデーを紹介すると「そんな文化があるんだ！」と驚かれることが多いそうです。もし外国人と話す機会があれば、「ホワイトデーはバレンタインのお返しをする日なんだよ」と説明すると、会話のネタになるかもしれません。
この話、誰かにしたくならない？
ホワイトデーは日本発祥ですが、アジア圏では広まりつつあり、世界各国にも似たようなイベントが存在します。ホワイトデーの由来や、国による文化の違いを知ると、「こんなに違うんだ！」と驚くことも多いのではないでしょうか。
「ホワイトデーって、日本だけの文化かと思ってたけど、韓国や中国にもあるんだって！」
「韓国にはブラックデーがあって、恋人がいなかった人がジャージャー麺を食べるらしい！」
「アメリカではホワイトデーはないけど、スウィート・スト・デーっていう似たイベントがあるんだって！」
こんな雑学を知ると、ちょっと誰かに話してみたくなりませんか？家族や友人、同僚との会話のネタにしてみるのも面白いかもしれません。ホワイトデーがやってくるたびに、「この文化、世界ではどう思われてるんだろう？」と考えると、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
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