3月21日は『アジフライの日』…歴史や文化を美味しく学ぶ雑学集

雑学

『アジフライの日』って聞いたことある?

ふだん何気なく食べているアジフライ。定食屋やスーパーのお惣菜コーナーでもお馴染みですよね。私自身、家で揚げるのはちょっと面倒ですが、外食のときはつい注文してしまいます。

ところで、「アジフライの日」って聞いたことはありますか?正直なところ、「アジフライに記念日?」と驚く人も多いのではないでしょうか。「そもそも何のための記念日?」とか、「どうして3月21日なの?」とか、考えてみると疑問ばかり浮かんできます。

私も初めて知ったときは思わず二度見しました。でも、調べてみると、なかなか面白い背景があったんです。

『アジフライの日』が3月21日になった理由

アジフライの日って、なぜわざわざ3月21日なのでしょうか?その理由はちょっと拍子抜けするほど単純なんです。

制定したのは鳥取県の食品会社だった

まず驚いたのが、「アジフライの日」を決めたのは鳥取県にある株式会社角屋食品という会社だったこと。しかも最近の話で、2022年(令和4年)に制定されたばかりなんです。

「食品会社がなぜ記念日を?」と思いますよね。実はこの会社、アジフライなどの魚介加工品を扱っている企業なんです。自社の製品の美味しさを知ってもらいたいと願って記念日を申請し、それが認められたというわけです。

3月21日はダジャレの語呂合わせだった!

そして、「なぜ3月21日?」の答えは、なんと語呂合わせ。アジは漢字で「鯵」と書きますが、魚へんに「参」と書くので「参=3」。さらにフライを数字にすると「フ=2」「ライ=1」というわけで、合わせて3月21日になりました。

こんなに単純な理由で決まった記念日なんて、なんだか笑ってしまいますよね。ダジャレとはいえ、思わず誰かに教えたくなる雑学です。

アジフライの日を作った本当の目的とは?

でも実は、ダジャレで日付を決めただけが目的じゃありません。角屋食品が「アジフライの日」を制定したのには、もっと真面目な理由があるんです。

それは、アジフライのおいしさを多くの人に知ってもらうだけでなく、海の資源を守ろうという取り組みを広める目的もあります。近年、世界中で海洋資源が減少しているといわれますが、アジをはじめとする魚介類も例外ではありません。記念日をきっかけに、アジフライを通じて海のことをもっと知ってもらおうという想いが込められているのです。

意外と知らないアジフライの雑学

アジフライの日の由来は先ほどご紹介しましたが、実は他にも意外な雑学があるんです。普段よく食べる料理だけに、調べてみるとちょっとした驚きがありました。

実は明治時代から食べられている日本発祥料理

「アジフライ」という名前だけを聞くと、洋食っぽく感じる人も多いですよね。パン粉をつけて揚げるという調理法が西洋風だからでしょうか。ところが、アジフライは実はれっきとした日本生まれの料理なんです。

明治時代の日本で、洋食の技術が広まる中、「手頃で美味しいものが作れないかな?」と試行錯誤して生まれたのがアジフライでした。ちょうどパン粉が日本に普及し始めた頃だったので、安くて身近なアジにパン粉をつけて揚げたところ、サクサクで美味しいと評判に。これが一般家庭にも広がり、いつしか定番料理になりました。

昔も今も「おいしいものを簡単に」という願いは変わらないんですね。身近に感じているアジフライにも、こんな歴史が隠れていたなんて驚きです。

地域によって驚くほど食べ方が違う

アジフライは全国どこでも食べられますが、地域ごとに意外と食べ方に差があります。例えば、名古屋では、味噌カツのように味噌ダレをかけて食べる人が多いそうです。甘辛い味噌ダレがサクサクのアジフライに絡むと、これがまた絶妙な組み合わせ。

一方、千葉県のある地域では、酢醤油で食べるのが定番。さっぱりとした酸味がアジフライの脂っこさを抑え、いくらでも食べられるような味になります。

いつもはソースで食べることが多い私ですが、たまには別の地域の味付けを試してみたくなりますよね。ちょっとした旅気分が味わえるかもしれません。

長崎県松浦市が「アジフライの聖地」と呼ばれる理由

実は、アジフライには聖地と呼ばれる場所があるのをご存知でしょうか?その場所が長崎県の松浦市。でも、なぜ松浦市が特別な存在になったのか、ちょっと気になりますよね。

松浦市が「聖地」宣言をした経緯

松浦市が正式に「アジフライの聖地」を宣言したのは、2019年4月27日のことです。松浦市周辺はもともとアジの漁獲量が多く、新鮮なアジが手に入りやすい環境でした。

そこで「新鮮なアジで作るフライの美味しさを広めよう!」という想いから、市を挙げてアジフライのPRを開始。その活動の一環として公式に聖地を宣言したことで、全国的に注目されるようになったんです。

市が作った「アジフライマップ」が話題に

松浦市がさらに力を入れたのが、「アジフライマップ」というもの。市内の飲食店でアジフライを提供しているお店を一目で分かるようにまとめた地図です。

観光客や地元の人々にも好評で、「アジフライ巡り」をする人が増えたほど。美味しいアジフライを探す楽しみが増えたと評判になっています。私も機会があれば、ぜひ「聖地巡礼」してみたいものです。

東京・築地にも有名店があるらしい

実は、東京の築地にもアジフライが有名なお店があります。築地の老舗食堂では、鮮度抜群のアジを使ったふわふわサクサクのアジフライが名物になっています。築地に行った際には立ち寄ってみたいスポットですね。

なぜ日本人はアジフライがこんなに好き?

さて、ここまでアジフライの日の理由や雑学を見てきましたが、そもそもなぜ日本人はこんなにもアジフライが好きなのでしょうか?

アジフライは特別豪華な料理でもないのに、ついつい注文したくなりますよね。私自身も定食屋に行くと、唐揚げと迷いつつも結局アジフライを選ぶことがよくあります。その理由を少し掘り下げて考えてみました。

定食屋の定番メニューとしての親しみ

アジフライといえば、まず浮かぶのが定食屋のメニュー。昔ながらの食堂や街角の定食屋に行くと、アジフライ定食が必ずと言っていいほど置いてありますよね。

アジフライの魅力の一つは「安くてお腹いっぱいになる」という安心感。揚げ物なので満足感もあり、定食のご飯や味噌汁との相性も抜群です。また、高級感はないけれども庶民的で、どこか懐かしさも感じられます。

言ってみれば、アジフライは昔から馴染んでいる友人のような存在。派手ではないけど、いつもそばにいてくれる安心感が、ついつい手を伸ばしてしまう理由なのかもしれませんね。

給食のアジフライがなぜ懐かしい?

さらにもう一つ、アジフライに親しみを感じる理由があります。それが、学校給食での思い出です。皆さんも給食のメニューにアジフライが出てきた記憶があるのではないでしょうか?

私自身も給食で出るアジフライが大好きで、前日の献立表を見て楽しみにしていたのを覚えています。給食のアジフライは決して特別な味付けではありませんでしたが、友達と一緒に食べたことや、揚げ物特有の香ばしい匂い、サクッとした食感が今でも記憶に残っています。懐かしい食べ物というのは、不思議とその頃の思い出まで蘇ってきますよね。

このようにアジフライには、「安心感」や「懐かしさ」といった感情を呼び起こす力があるようです。派手さはないけれど、日本人の心に寄り添う料理として、これからも愛されていくのでしょう。

今日知ったアジフライ雑学をぜひ誰かに!

ここまで「アジフライの日」や意外な雑学を一緒に見てきましたが、いかがでしたか?

いつものアジフライも、少し違った角度から見ると新しい発見があるものですね。今日知ったことをぜひ誰かに話してみてください。定食屋さんでアジフライ定食を注文した時や、家族でスーパーのお惣菜を選ぶときに、ちょっとした雑談のネタになるかもしれません。

知っているようで意外と知らないことを教えてもらうと、誰だって嬉しいもの。アジフライの雑学を楽しく話して、ぜひ周りの人を驚かせてみてくださいね。

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