『風味』と『味』
私たちは普段、何気なく「風味」や「味」という言葉を使っていますが、その違いを正確に説明できる方はそこまで多くないでしょう。実はこの2つ、似ているようで決定的な違いがあります。そのカギを握るのが「香り」。
今回は「風味」と「味」の違いをわかりやすく解説。最後までお読みいただくと、食べ物の奥深さを知るヒントになるかもしれませんよ。
よく見かける「風味」の意味
「風味」という言葉は、食べ物や飲み物を口にしたときに感じる“香り”と“味”の両方を指します。たとえば、「風味豊かなスープ」や「ガーリック風味のパン」のように、料理の味わいだけでなく香りも表現するときによく使われます。
現在ではあまり見かけませんが、昔は「風味」に「風情」や「気質」といった意味もありました。ただし、日常的には食にまつわる言葉として使われます。
ちなみに、「風味」と「味」は似たような場面で使われることが多いですが、「風味」には香りも含まれるという点で少し違いがあります。
知っているようで知らない「味」の意味
前述したとおり、風味は味と香りを意味します。その「味」とは食べ物や飲み物を口に入れたときに舌で感じる“甘い・苦い・しょっぱい”などの感覚のことを指します。料理に調味料を加えたり、食材の持つ旨みを楽しんだりと、「味」は私たちの食体験に欠かせない要素です。
たとえば、「このスープはあっさりしている」「コショウが効いていて味が濃い」など、料理そのものの印象を語るときによく使われます。
また、食に限らず「味」には幅広い意味があり、「味のあるセリフ」「成功の味を知る」といったように、物事の深みや経験から得た感覚を表す場合にも使われます。
『風味』と『味』の違い
今回の雑学を振り返ってみましょう。
「風味」は、食べ物や飲み物の香りと味の両方を表す言葉で、主に料理の香り豊かな印象を伝える際に使われます。一方「味」は、舌で感じる甘みや苦みなどの感覚を指し、料理の味つけや食材の旨みを表現する際に用いられます。「風味」は香りを含む点で「味」とはやや異なります。また、「味」には食以外の比喩的な使い方もあります。
「味」と「風味」との違いについて分かりやすくまとめてみましょう。「味」は主に舌で感じる感覚に焦点を当てているのに対し、「風味」には香りも含まれるため、より広い意味での“味わい”を表す言葉と言えます。
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