『ローファー』と『スリッポン』
「ローファー」と「スリッポン」、どちらも似たようなデザインの靴。どちらも紐を結ぶ必要がなく、手軽に履ける点が魅力ですが、意外と違うポイントもあるのです。細かな違いを知ることで、より自分に合った靴選びができるようになるはず。
今回は、ローファーとスリッポンの違いをわかりやすく解説。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
『ローファー』とは…
ローファーは、靴紐がなく、気軽に履ける革靴の一種です。カジュアルながらも上品な雰囲気を持ち、オフィススタイルにも馴染むため、幅広いシーンで活躍します。
元々は1920年代の英国で、王室や貴族が室内履きとして使用していたのが始まり。その後、その便利さと洗練されたデザインが評判を呼び、アメリカへと広まりました。アメリカでは学生やビジネスパーソンの間で定番となり、日本でも学生の制服用シューズとして親しまれています。
ローファーにはいくつかの種類があり、金具が付いた「ビットローファー」、房飾りが特徴の「タッセルローファー」、コインを挟む習慣から生まれた「コインローファー」、そして硬貨型の装飾がポイントの「ペニーローファー」などがあります。
スニーカーよりもきちんと感がありながら、パンプスほどフォーマルになりすぎない絶妙なデザインが魅力です。
『スリッポン』とは…
ローファーと似たものに「スリッポン」と呼ばれるものがあります。スリッポンはローファー同様、靴紐や留め具がなく、足を滑らせるように履けるシンプルなデザインの靴です。英語の「slip-on」に由来し、手軽さが最大の魅力です。
靴紐や金具がないため脱ぎ履きがしやすく、性別や季節を問わず幅広い層に人気があります。流行に左右されにくい定番シューズで、カジュアルスタイルとも相性抜群。さらに、素材やカラーバリエーションが豊富で、自分の好みに合った一足を見つけやすいのも特徴です。
スリッポンには、スニーカータイプやビジネス向けのもの、さらにはパンプスなど、様々なデザインがあります。その中でもローファーは代表的な一種ですが、ローファーにはタッセルや金具などの装飾が施されているのに対し、スリッポンは装飾を省いたシンプルなデザインが一般的です。
『ローファー』と『スリッポン』の違い
スリッポンとローファーはどちらも紐や留め具のない靴ですが、デザインや素材、用途にいくつかの違いがあります。スリッポンは装飾がほとんどなく、シンプルなデザインが特徴。一方、ローファーは足の甲にコイン入れの切れ目や金具などが施され、スリッポンに比べるとデザイン性が高い傾向にあります。
素材も違うことが多いです。スリッポンは主にキャンバス地のアッパーとゴム製のソールで作られており、軽量でカジュアルな印象です。それに対し、ローファーはレザー素材が中心で、光沢感がありフォーマルな雰囲気を持ちます。
また、スリッポンは基本的に防水性がなく、水に弱いものが多いです。ローファーはレザー製のため、ある程度の防水性があります。
スリッポンは普段着に合わせやすく、オフの日やカジュアルなシーンに最適。一方、ローファーは通勤や通学など、フォーマルな場面でも活躍するシューズといえます。
要するに、スリッポンは気軽に履けるカジュアルシューズ、ローファーは上品さを兼ね備えた万能シューズといったところです。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてみてください。
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