歯医者さんはコンビニより多いって本当?数字が語る面白い日本の実態

雑学

「コンビニよりも歯医者が多い」という噂の真相に迫る!

「そんなわけない!」というのが多くの人の第一印象ではないでしょうか。確かに、街を歩いていると、コンビニは目につきやすい場所にあって頻繁に見かけますが、歯医者さんはそこまで目立ちません。

でも、実はこの噂、れっきとした事実なんです。厚生労働省が発表している『医療施設動態調査』(令和6年2月末時点)によると、歯科医院の数は66,843軒。一方、日本フランチャイズチェーン協会の統計では、令和6年4月時点のコンビニの数は55,647軒となっています。

つまり、歯医者さんの数はコンビニより約11,000軒も多いという驚きの事実が明らかになっているんです。「えっ、そんなに!?」という声が聞こえてきそうですね。

実は今、歯医者の数に大きな変化が!気になる現状と未来

ただし、この「歯医者の数」には、実はある大きな変化が起きています。平成29年には約69,000軒もあった歯科医院の数は、実はじわじわと減少傾向に転じているんです。

特に2024年に入ってからは、その傾向に拍車がかかっています。大手信用調査会社・帝国データバンクの調査によると、2024年1月から10月までの間に、実に126件もの歯科医院が市場から姿を消しているそうです。これは前年と比べて倍以上のペースなんです。

でも、なぜこんなことが起きているのでしょうか?また、これだけ数が減っているのに、なぜまだコンビニより多いのでしょうか?その理由を探っていくと、現代の医療事情や社会構造の変化が見えてきます。

歯医者が多い理由には意外な秘密が!知られざる3つのポイント

歯医者さんの数が減少傾向にあるとはいえ、依然としてコンビニより多い状態が続いているのには、実は3つの興味深い理由があるんです。

1つ目は「予防歯科への意識の高まり」。昔は「痛くなったら歯医者に行く」というのが一般的でしたが、今は定期的なクリーニングや検診のために通院する人が増えています。厚生労働省の統計によると、なんと医療機関を受診する際の病名のトップが「歯の病気」で全体の41%を占めているんです。これは第2位の「高血圧」(20%)のなんと2倍以上!

2つ目は「高齢化による需要の変化」。お年寄りが増えることで、入れ歯の調整や口腔ケアの需要が高まっています。さらに、最近では「オーラルフレイル」(口の機能の衰え)という言葉も注目を集めており、歯科医院の役割はますます重要になってきているんです。

3つ目が「治療の多様化」。虫歯の治療だけでなく、歯並びの矯正やホワイトニングなど、見た目の改善を目的とした治療を求める人が増えています。

知ってびっくり!歯医者を取り巻く意外な数字たち

歯医者さんの数の話をしていると、実はもっと驚くような数字が見えてきます。

例えば、美容院の数は実に269,889軒(※1)。これは歯医者の約4倍です!逆に、スーパーマーケットの数は22,952軒(※2)で、歯医者の3分の1以下しかありません。

また、歯科医師の平均年収は810.4万円(※3)。歯科医院の年間医業収益は平均で1億385万円(※4)にもなるそうです。

さらに興味深いのが、歯科医師の働き方。なんと約9割が大きな病院ではなく、歯科診療所で働いているんです。これは他の診療科とは大きく異なる特徴です。

※1. 厚生労働省『令和4年度 衛生行政報告例』より
※2. スーパーマーケット統計調査事務局(2024年4月末時点)
※3. 厚生労働省Job Tagより
※4. 厚生労働省『第23回医療経済実態調査』より

「歯医者の数の秘密」今後はどうなる?気になる未来の展望

では、今後の歯医者さんの数はどうなっていくのでしょうか?実はここにも、意外な事実が隠されています。

まず気になるのが「歯科医の高齢化」の問題。帝国データバンクの調査によると、なんと歯科医院を閉院する医師の平均年齢は69.3歳。中には90歳を超える方もいるそうです。

また、歯科治療で使用する銀などの金属材料の価格高騰や、マイナ保険証対応のための設備投資負担も、歯科医院の経営を圧迫する要因になっているんです。

一方で、若い世代の虫歯は着実に減少傾向にあります。学校保健統計調査によると、子供の虫歯は1980年代から約半減しているそうです。これって、実は私たちの歯の健康にとってはとてもいいことなんですよね。

ただし、これは必ずしも「歯医者さんが不要になる」ということではありません。むしろ、口の健康が全身の健康に深く関わっているという認識が広がり、歯科医院の役割はより重要になってきているんです。

あなたも今日から歯医者博士!友達に教えたくなる豆知識

さて、ここまで歯医者さんの数にまつわる意外な事実を見てきましたが、いかがでしたか?友達との会話のネタにできそうな話がたくさんありましたよね。

例えば

「歯医者ってコンビニより1万軒以上も多いんだよ」
「実は医療機関を受診する理由の4割が歯の病気なんだって」
「歯医者さんの数、実は減少傾向にあるらしいよ」

なんて話を振ってみるのはどうでしょうか?

きっと「えっ、そうなの!?」という反応が返ってくるはずです。そこから「でも、どうして数が減ってきているの?」「今後はどうなっていくんだろう?」という会話も広がっていきそうですよね。

私たちの身近にありながら、意外と知られていない歯科医院の世界。この記事で紹介した話を誰かに教えてあげることで、歯の健康についての関心も自然と高まっていくかもしれません。

それにしても、街で見かける以上に存在する歯科医院の数。この事実を知ったことで、普段何気なく通り過ぎている歯医者さんの看板が、少し違って見えてくるのではないでしょうか。

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