『焼酎』と『ウィスキー』
「焼酎」と「ウィスキー」、どちらも人気のあるお酒ですが、その違いについて詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。
今回は、焼酎とウィスキーの違いを深掘り。知っておくとおもしろいお酒の雑学を紹介します。最後までお読みいただくと、次にお酒を選ぶときちょっぴり楽しくなるかもしれませんよ。
『焼酎』とは…
焼酎は、麦や芋、米などを主な原料に使った、日本の伝統的な蒸留酒です。麹菌でデンプンを糖に変え、次に酵母を使ってアルコール発酵を行います。製造プロセスは日本酒と似ていますが、焼酎はさらに蒸留という工程を経て、アルコール度数が高くなるのが特徴です。蒸留酒であるため、米を使った日本酒とは異なり、すっきりした味わいと高いアルコール度数を持っています。
焼酎はカロリーがアルコールのみで糖質を含まないため、健康志向の人々にも支持されています。飲み方も多岐にわたり、ストレートやロック、水割り、お湯割り、炭酸割りなど、様々なスタイルで楽しめます。
『ウィスキー』とは…
ウイスキーは、大麦やトウモロコシ、ライ麦などの穀物を原料にした蒸留酒。ただ、焼酎よりも製造過程は複雑。穀物を発芽させて麦芽を作り、これを粉砕して水と混ぜることで糖分を抽出。その糖分を酵母で発酵させると、アルコールを含む液体ができます。この液体を加熱し、蒸留器でアルコールと香り成分を濃縮して、無色透明な「ニューポット」という原酒ができあがります。
その後、ニューポットは木製の樽で数年から数十年にわたり熟成されます。この熟成期間中、樽材から成分が抽出されることや、酸化などの化学変化によってウイスキーは深い琥珀色になり、香りや味わいに複雑さが加わります。樽の種類や熟成期間によってその風味は大きく異なり、個性豊かなウイスキーが完成します。
焼酎同様、ウイスキーの楽しみ方は多様。ストレート、ロック、水割りなど、いろいろな方法で味わうことができます。
『焼酎』と『ウィスキー』の違い
焼酎とウイスキーはどちらも「蒸留酒」と呼ばれますが、製造過程や原料に違いがあります。
蒸留酒は、果物や穀物などを発酵させてできた液体(もろみ)を蒸留して作られるお酒で、蒸留することによってアルコール度数が高くなります。
焼酎は、大麦やさつまいも、米、サトウキビなどを使って作られ、ウイスキーは大麦、ライ麦、トウモロコシなどを主に使います。ウイスキーはこれらの穀物を単一で使用したり、いくつかの種類を組み合わせたりして作られます。
カロリーに関して、焼酎(25度)の100gあたりのカロリーは144kcal。一方、ウイスキー(40度)のカロリーは234kcalです。この違いの理由は、アルコール自体にカロリーが含まれているため。アルコールには1gあたり約7kcalのエネルギーが含まれており、ウイスキーの方がアルコール度数が高いため、カロリーもその分高くなります。
今回の雑学をキッカケに、焼酎やウイスキーを飲んでみてはいかがでしょうか。もしかすると、いつもよりもお酒の味が美味しく感じられるかもしれませんよ。
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