『はい、チーズ』は海外由来だった!
みなさんは写真撮影のとき、どんな掛け声をされていますか?定番な「はい、チーズ」を使うことが多い方もいるはず。実はこの「はい、チーズ」は、日本ではなく海外由来の掛け声なのです。
海外では、撮影者が「Say cheese!」と言い、被写体が「Cheese!」と答えてから写真を撮るのが一般的。どうしてこの言葉が使われるかというと、外国語のイントネーションで「チーズ(cheeze)」と発音するとき自然と口元が「イ」の形になり、口角が上がって笑顔になるからです。この効果を狙って、写真撮影時の合図として使われるようになりました。
この「はい、チーズ!」が海外から日本に広まったのは、戦後のこと。1963年に放送されたチーズのテレビCMがきっかけだったそうです。このCMでは、写真撮影で笑顔になれないモデルに外国人が「チーズと言ってみて!」と声をかけるシーンがあったそうです。モデルがアドバイスに従い「チーズ(cheeze)」と口にすると、自然と笑顔が引き出され、撮影がうまく進むという内容だったみたいです。
当時の日本では、このCMが話題に。このCMが放送されて以降、写真撮影の際に「はいチーズ!」と言う習慣が、日本中に定着したとされています。
なぜ、『チーズ』なのか?
極端な話、写真撮影のとき笑顔を作りたいとき、母音が「イ」と発音する単語であれば『チーズ』でなくてもかまいません。どうして『チーズ』が選ばれたのか?
その理由は、当時の一般家庭に普及していて身近な美味しい食材がチーズだったからといわれています。たしかにチーズは美味しい食材。イメージするだけでも自然と笑顔がこみあげてきます。
世界の写真撮影するときの掛け声
世界には「はい、チーズ」以外にも様々な写真撮影の掛け声が存在します。
- 韓国:キムチ
- 中国:チェズ(茄子)
- スウェーデン:オムレツ
- スペイン:ポテト
- ロシア:チーズ
- メキシコ:ウイスキー
- フランス:ウィスティティ(小型猿)
基本的には、その国で浸透している美味しい飲食物を採用する国が多いようです。海外旅行で写真撮影する機会があれば、現地の掛け声を使ってみるのも面白そうです。
写真撮影するとき今回の雑学を披露してみよう!
普段当たり前のように使っている「はい、チーズ」は日本由来ではなく海外発祥の掛け声。また、「はい、チーズ」以外にも様々な掛け声が世界には存在しています。
今回の雑学、ぜひ写真撮影の時にまわりの人に教えてみてください。面白いと話題になって、掛け声なしでも笑顔が作れるかもしれませんよ。