『望遠鏡』と『双眼鏡』
「双眼鏡」と「望遠鏡」、どちらも遠くのものを拡大して見るための道具ですが、みなさんは具体的な違いを説明できるでしょうか? 「どちらもレンズを使って遠くを見るものだから同じでは?」と思うかもしれませんが、実は視る対象や用途によって使い分けが異なります。
今回は、双眼鏡と望遠鏡の違いをわかりやすく解説。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
双眼鏡は『望遠鏡』の一種!
双眼鏡は、両目で遠くのものを拡大して見るための光学機器。2つの望遠鏡を並べることで両眼で遠くのものを拡大して見ることができます。つまり、双眼鏡は望遠鏡の一種なのです。
前述したとおり、2つのレンズを並べた構造になっています。両眼で視るため立体感や奥行きを感じやすいのが特徴です。
主な用途は、バードウォッチングやスポーツ観戦、観劇、登山、旅行など。比較的近距離の対象を観察するのに適しています。日常の様々なシーンで活躍する便利な道具といえます。
そもそも、望遠鏡とは
望遠鏡は、遠くにあるものを拡大して観察するための光学器械です。特に天体観測に適しており、片目でのぞき込んで使用します。望遠鏡には、大きく分けて「屈折望遠鏡」と「反射望遠鏡」があります。
屈折望遠鏡は、2枚のレンズを組み合わせた構造で、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが自作したもの。これにより、月のクレーターや木星の衛星の発見が可能となり、天文学の発展に大きく貢献しました。
一方、反射望遠鏡はレンズの代わりに鏡を使用するタイプ。イギリスの科学者アイザック・ニュートンが実用化させました。鏡の技術向上により、大型化が容易になり、よりコンパクトで鮮明な像を得られるようになったそうです。
望遠鏡は天文学研究に欠かせない存在。宇宙の謎を解き明かす重要なアイテムです。
『望遠鏡』と『双眼鏡』の違い
それでは、双眼鏡と望遠鏡の違いは何のか?下記にまとめてみました。
- 双眼鏡:両目で遠くのものを拡大して見る光学機器。立体感や奥行きを感じやすく、バードウォッチングやスポーツ観戦など地上の観察に適している。
- 望遠鏡:片目で非常に遠くのものを拡大して見る光学機器。天体観測に適しており、星や惑星を観察できる。
「望遠鏡」と「双眼鏡」はどちらも遠くのものを拡大して見る道具ですが、用途や構造に違いがあります。
望遠鏡は、主に天体観測に使われる光学機器で、ファインダー(覗く部分)が一つしかありません。これは、宇宙の星や惑星は非常に遠いため、立体的に見る必要がないから。そのため、片目で覗く仕様になっています。
一方、双眼鏡は、地上のものを観察するのに適しており、ファインダーが二つあるため両目で使用できます。立体感や奥行きを感じながら対象を捉えられるのが特徴です。また、望遠鏡に比べて小型のものが多く、持ち運びがしやすい点もメリットの一つです。このように、望遠鏡と双眼鏡は用途に応じて使い分けられています。
今回の雑学、面白かったらぜひ周りの人にも教えてあげてみてください。
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