4月28日は『洗車の日』|実はカー用品業界が仕掛けた記念日

雑学

「洗車の日(4月28日)」が生まれた理由とは?

「洗車の日」って聞いたことはありますか?もしかすると、「そんな日があったんだ!」と初耳の人も多いかもしれませんよね。

ちなみに、私自身も最初に知ったときは、「なんで4月28日なんだろう?」と不思議に感じました。特に祝日でもないし、なんだか中途半端な日付だと思ったからです。

こうして調べてみると、実はちょっと面白い理由があるようなんです。

制定したのは意外にも「カー用品業界」

「洗車の日」を制定したのは、実はカー用品業界の団体でした。具体的には、一般社団法人 自動車用品小売業協会(APARA)という団体が、1998年に記念日として登録したんです。

カー用品業界がなぜ「洗車の日」をわざわざ作ったのかというと、理由はとてもシンプル。洗車をきっかけに、車を綺麗に保つことに関心を持ってもらい、カー用品への興味も高めたい――そんな想いがあったからです。

つまり、「洗車の日」は業界が「みんなにもっと車を大切にしてもらおう」という気持ちを込めて制定した、ちょっと意外で温かな日だったんですね。

なぜ「年2回」もあるのか?

ところで、実は「洗車の日」は4月28日だけじゃありません。秋の11月28日も「洗車の日」として登録されています。「良い艶(4月28日)」と「いい艶(11月28日)」という語呂合わせで年に2回も記念日があるなんて、ちょっと珍しいですよね。

なぜ年2回も設定したのかというと、それぞれの季節で違った洗車の重要性を意識してほしかったからだそうです。春は黄砂や花粉、秋は夏の紫外線で傷んだ塗装のケア――そうした季節ごとの車への影響を考える機会になれば、ということらしいですよ。

こんな風にちょっとした記念日にも、意外な配慮が隠れているんですね。

「良い艶(ヨイツヤ)」に込められた業界の本音

「洗車の日」の語呂合わせとして使われている「良い艶(ヨイツヤ)」。正直、「わざわざ語呂合わせを使う必要ある?」と思った人もいるかもしれません。私自身も最初に聞いたとき、「カー用品業界もダジャレ好きなんだなぁ」なんて感じました。

でも実は、この「良い艶」という言葉には業界ならではの狙いが隠れているんです。

業界が「艶」にこだわった理由

なぜ業界は特に「艶」という言葉にこだわったのでしょうか。その答えは、「艶がある車ほど、愛着が湧きやすい」という人の心理にあります。

車の艶がなくなってしまうと、何となく古ぼけて見えたり、愛着が薄れたりしませんか?艶がなくなるということは、車が劣化しているというサインでもあるんです。逆に、洗車によって車が綺麗な艶を取り戻すと、「やっぱり愛車は綺麗にしてあげたいな」と自然に思えるもの。

つまり、カー用品業界は、「艶」をキーワードにして、車への愛着を再認識してもらうことで、カー用品にも興味を持ってほしかったわけです。

表向きは単なるダジャレでも、実際は人間の心理をうまく利用した巧みな仕掛けだったんですね。

実際の認知度はまだ低めだった

ここまでお話しすると、「洗車の日って実は意外と知られてるのかな?」と思うかもしれませんが、実際には認知度はかなり低いんです。

東京オートサロンで行われたアンケート結果を見てみると、「洗車の日」を知っている人はわずか23%程度しかいなかったそうです。つまり、10人中8人近くは「聞いたことない」と答えているわけですよね。

私もこの数字を見たときは、「20年以上も前に制定されたのに、意外に知られてないんだなぁ」と思わず驚いてしまいました。もしかすると、業界が狙ったほどは記念日の浸透がうまくいっていないのかもしれません。

「洗車の日」、誰かに話してみませんか

ここまで「洗車の日」の理由や背景を紹介しましたが、どうでしたか?私は正直、「ただの記念日」と思っていましたが、実際には業界の狙いや意外なエピソードがあり、ちょっと面白く感じました。

特に「良い艶」という語呂合わせに隠された狙いや、年2回制定されている理由なんかは、雑談の話題としても面白いですよね。

もしこの記事を読んで、あなたも「なるほど」とか「へぇ~」と感じたなら、ぜひ誰かに話してみてください。きっとちょっとした話題になるはずですよ。

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