『精霊の日』って誰が何のために決めたの?
みなさん、「精霊の日」という記念日をご存知ですか?私も最近まで知らなかったんです。カレンダーを見ても載ってないし、身近な人に聞いても首をかしげるばかり。「精霊」という言葉自体、ちょっと神秘的でなじみが薄いですよね。
実はこの「精霊の日」、日本記念日協会という団体が2002年に定めたものなんです。日本には昔から素敵な文化や伝統がたくさんありますが、それらをもっと多くの人に知ってもらおうという目的で作られました。
具体的には、毎年3月18日に設定されていて、昔の偉大な歌人たちを偲ぶ日になっています。どの歌人かというと、あの『万葉集』や『古今和歌集』でよく見かけるような名前ばかり。でも、なぜこの日なのか、詳しい理由は次でじっくり説明しますね。
なぜ3月18日?『精霊の日』の曖昧な真実
「精霊の日」がなぜ3月18日なのか、その理由はちょっと意外です。この日は、日本史に名を残した歌人、柿本人麻呂、小野小町、和泉式部の三人の命日と伝えられています。でも、本当にそうなのかというと、ちょっと怪しいんです。
実は、この3人が同じ日に亡くなったというはっきりした証拠はどこにもありません。専門家によれば、昔の人々は特に有名な人物を偲ぶ日を後から決めることがあったそうです。「あの偉大な歌人を思い出す日を作ろう!」という具合ですね。たとえるなら、誕生日がわからない猫ちゃんに、家に迎えた日を「お誕生日」と決めてしまうようなもの。
つまり、この3月18日というのは便宜的に後世の人たちが決めた日付で、本当の命日ではない可能性が高いのです。でも、その曖昧さがかえって面白いですよね。確かな根拠がないからこそ、歴史の不思議さを感じてしまいます。
「精霊(しょうりょう)」の正体は?幽霊とは違うの?
ところで、「精霊(しょうりょう)」って一体どんな存在なんでしょう。言葉だけ聞くと、ちょっと怖い幽霊のようなイメージを持ってしまいますよね。私も最初は夜に出会いたくないタイプの何かを想像してしまいました。
でも実は、「精霊」は亡くなった人の魂を丁寧に表した言葉なんです。専門家の先生によると、「精霊」とはお盆の時期などに「懐かしい家族が戻ってくる」というあたたかいイメージで使われるものだそうです。
例えば、お盆にはキュウリやナスに割り箸をさして作る「精霊馬(しょうりょううま)」というものがあります。これは亡くなった人があの世からこの世へと戻ってくる時に乗るための乗り物なんですね。つまり「精霊」は怖い幽霊とは違って、もっと穏やかで親しみやすい存在なんです。
意外と知らない歌人たちのエピソード集
「精霊の日」に関連する歌人たちのこと、学校の授業や本でなんとなく知っていても、意外なエピソードまでは知らないことが多いですよね。ここでは教科書には載っていないような、ちょっと面白い雑学を紹介します。
柿本人麻呂はなぜ「神」となったのか?
柿本人麻呂は『万葉集』を代表する歌人ですが、実は後の時代に神様のように扱われたことがあります。江戸時代にはついに神社まで建てられ、人麻呂は「歌聖(歌の神様)」として祀られました。
彼が神様扱いされたのは、歌の才能があまりにも素晴らしかったためです。ただ、面白いことに、彼の肖像画はまったく残っていません。偉大な存在だけど、どんな顔だったのか誰も知らないというのが不思議ですよね。
小野小町の「百夜通い」の逸話とは?
小野小町といえば、「美人」の代名詞になるほどの有名な女性歌人。でも、美しいだけではなく、ちょっと難しい注文を男性に出したという逸話があるんです。
彼女に求婚したある男性に、小町は「百夜連続で私のもとに通ってくれたら、あなたと結婚します」と言いました。男性は一生懸命通い続けましたが、あと一夜というところで力尽きてしまった、という話なんです。美人すぎるがゆえに難易度が高くなった恋愛ゲームのようですね。
和泉式部は平安宮廷の人気者?
和泉式部は恋愛の歌がとても上手な女性歌人です。当時の平安宮廷では、彼女の恋愛の噂で持ちきりだったほど人気者でした。彼女の歌はとても感情的で人間味があり、皇族さえも彼女の歌に惹かれたほどです。
専門家によると、和泉式部の歌は「まるで友達の恋愛話を聞いているように、共感しやすい」のだとか。恋愛の悩みは今も昔も変わらないんだな、とちょっと安心してしまいますよね。
「ぼたもち」と「精霊の日」は関係ある?
「ぼたもち」と聞くと、子どもの頃、おばあちゃんが作ってくれた優しい甘さを思い出す人も多いかもしれませんね。もち米にあんこをたっぷり乗せた、懐かしい和菓子です。実はこのぼたもち、「精霊の日」とも少し関係があるんですよ。
ぼたもちを「精霊の日」に食べる理由はシンプルで、亡くなった人の魂が帰ってきたときに、一緒に美味しいものを食べて喜んでもらいたいという気持ちから生まれました。お彼岸にもぼたもちを食べますが、「精霊の日」は特に歌人たちの魂を偲ぶ日という意味合いが強いんですね。
甘くて美味しいぼたもちを食べながら、昔の人も大切な人を思い浮かべていたのかもしれません。
今日知った「精霊の日」、誰かに話してみよう
ここまで読んできて、あなたは「精霊の日」について意外なことを知ったかもしれませんね。曖昧な命日の不思議さや歌人たちの意外なエピソード、ぼたもちとのつながりなど、話題にしたら面白そうな情報がたくさんありました。
たとえば、友達や家族との会話で「実は3月18日の『精霊の日』って、歌人の命日って言われてるけど本当かどうか怪しいらしいよ」と話してみたり、小野小町の「百夜通い」のエピソードをちょっとした雑談で披露したりすると、会話も盛り上がるかもしれません。
今日知った面白い雑学、ぜひ誰かに話してみてくださいね。「それ知らなかった!」という反応が返ってきたら、きっと嬉しくなりますよ。
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