鹿に似ている動物「キョン(羌)」
みなさんは、キョン(羌)という動物をご存じでしょうか?正直、あまり聞きなじみがない方の方が多いと思います。キョンは伊豆諸島などで急速に増殖している特定外来生物。実はこのキョンは見た目が日本の鹿にそっくり。まさに瓜二つなのです。
今回はそんなキョンと鹿の違いに関する雑学をお届け。最後までお読みいただくと、キョンや鹿について詳しくなるでしょう。
そもそもキョン(羌)とは
まずは、そもそもキョンとは、どういった動物なのかについて紹介していきます。前述したとおり、キョン(羌)は海外から日本にやってきた特定外来生物の一種。中国東部や台湾を原産地とする小型のシカです。
「ホエジカ属」に分類され、犬のように大きな声で鳴くことが特徴。角は短いですが、代わりに鋭い牙が生えています。また、群れを形成せず単独で行動するところも大きな特徴といえます。
近年では動物園で飼育されていた個体が逃げ出したことで野生化。生存力や繁殖力も高く伊豆諸島などでは急激に繁殖し問題化しています。
キョン(羌)と鹿の違い
キョンと鹿は同じシカ科の動物ではありますが、いくつか違うところもあります。下記に分かりやすくまとめてみました。
- 体のサイズ:鹿の多くが体長90〜190㎝であるのに対し、キョンは体長70〜100cm程度で小柄。
- オスの角:日本のオス鹿は約70cmほどの角が生えますが、キョンは15㎝と短い角が生えます。
- 牙の有無:鹿には牙がありませんが、キョンは牙があります
- 鳴き声:キョンはウォーンなど犬そっくりな鳴き声を発するのに対し、鹿はフーという響きの鳴き声を発する。
- 繁殖期:鹿が9月下旬~11月に繁殖期を迎えるのに対し、キョンは1年を通じて繁殖する
- 行動性:鹿は群れを形成して行動しますが、キョンは単独行動を好みます。
こうして見比べると、鹿とキョンにはけっこう違うところがあることが分かりますね。見た目だけで判断するのであれば、体のサイズ、角の長さ、牙の有無で判別できそうです。
キョン(羌)や鹿を見かけたとき今回の雑学を思い出そう!
今回の雑学を振り返ってみましょう。キョンとは日本の鹿に似たシカ科の動物。特定外来生物の一種で日本の鹿よりも一回り小型なのが特徴。その他にも、角が短い、牙が生えているなどの違いもあります。
今回の雑学、何かの機会に鹿やキョンを見かけたときに思い出してみてください。周りの人にも教えてあげると話が盛り上がるかもしれませんよ。
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