赤くて目立つ消防車
火災現場に駆けつける真っ赤な消防車。その鮮やかな赤いボディは、とても印象的ですよね。でも、なぜ消防車は赤く塗られているのか…気になりませんか?
今回は、消防車に関する面白い雑学をお届け。最後までお読みいただくと、ちょっぴり物知りになれることでしょう。
消防車の歴史
消防車が赤い理由を解説する前に、まずは消防車の歴史について紹介していきます。
日本で現在の消防車に近い車両が使われ始めたのは、明治時代。東京の消防本部が手動の「龍吐水(りゅうどすい):手押しポンプ」に代わって、蒸気ポンプと人員を運ぶ専用車両を導入したのが始まりといわれています。
その後、1905年にはアメリカでガソリンエンジンを積んだ消防ポンプ車が登場。これが現代の消防車の元になりました。
国産の消防車は1939年に登場し、戦時中には日産製の消防車なども見られました。戦後になると、水タンクを搭載し消火栓などを使わずに初期消火ができる消防車が広まりました。
また、火災の多様化に対応するため、高い場所での救助や消火活動が可能なはしご付きの消防車も登場。1954年にドイツ製の車両が初めて導入され、国産車も1957年から本格的に配備されるようになりました。こうして改良と進化を重ねながら、消防車は火事を鎮火し続けてきたのです。
どうして消防車は赤いのか?
消防車の歴史を解説したところで、本題に戻りましょう。
結論から述べると、なぜ消防車が赤いのか、その理由ははっきりとは分かっていません。ただ、かつて海外から導入された蒸気ポンプ車や消防車の多くが赤く塗られていたため、日本でもその色が採用されたと考えられています。
また、赤は視認性が高く、人の注意を引きやすい色です。炎の色を連想させることで、危険や緊急事態を直感的に伝える効果もあるでしょう。
なお、消防車の色は見た目の印象だけで決められているわけではなく、法律でも定められています。国が定めた「道路運送車両の保安基準」では、消防車の車体色は「朱色」とすることが義務づけられており、他の緊急車両とは区別されています。一般的には「赤い消防車」と言われますが、正式には「朱色」が正解なのです。
消防車を見かけたら今回の雑学を思い出してみよう
今回の雑学を振り返ってみましょう。
消防車が赤い理由は明確ではありませんが、海外の赤い消防車を参考にしたとされ、目立ちやすく危険を伝える色としても適しています。法律上は「朱色」と定められており、他の緊急車両と区別されています。
今回の雑学、消防車を見かけたときにでも思い出してみてください。
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