ハムスターといえば「回し車」
ハムスターといえば、カラカラと回し車を走る姿が印象的ですよね。見ているだけで可愛らしく、つい夢中になってしまう人も多いはず。しかし、なぜハムスターはあんなに一生懸命に回し車を走るのか?実は、これにはハムスターたちの本能が大きく関係しているのです。
今回は、ハムスターが回し車を走る理由について、詳しく解説!最後までお読みいただくと、ハムスター博士に一歩近づけることでしょう。
ハムスターが回し車を走る理由
ハムスターにとって回し車は、本能を満たすために欠かせないアイテム。もともと野生のハムスターは、夜になると広い縄張りをパトロールしながらエサを探し、一晩で10km以上も移動します。そのため、飼育下でも走ることへの欲求が強く、外を走れない代わりに回し車を使って運動するのです。
回し車を走っている最中に、急にピタッと止まることがありますが、これは野生で遠くまで移動した際に周囲を確認する習性の名残だと考えられます。また、回し車の音が外敵の接近音に似ているため、危険を察知して走るという説もあるそうです。少なくとも飼い主に可愛いアピールするためではなく、本能的な行動であることは確かです。
ハムスターが回し車を走らないと…
それでは、ハムスターが回し車を走らないと、どうなってしまうのか?
その答えは、運動不足により健康を損なってしまいおかしくなってしまう、です。ハムスターにとって走ることは本能的な行動。十分に運動できないとストレスが溜まり、健康に悪影響を及ぼすことがあります。運動不足が続くと体内リズムが乱れ、肥満や病気のリスクが高まる原因にもなるのです。ハムスターが回し車を走るのは、本能を満たすと同時に健康を維持するためともいえます。
ちなみに、ハムスターは小さな体ながら意外にも俊敏。時速4kmほどで走ることができます。最高時速は7kmに達することもあり、見た目以上のスピードを持っています。
体長15~20cmほどのゴールデンハムスターの走る速さを人間のサイズに換算すると、なんと時速40km相当。これは短距離界の王者ウサイン・ボルトの平均時速37kmを上回るほどです。部屋で放して遊ばせる際は、あっという間に見失わないよう注意が必要ですね。
ハムスターを見かけたら今回の雑学を思い出してみよう!
今回の雑学を振り返ってみましょう。
ハムスターが回し車を走るのは、本能的な習性を満たすためです。野生では一晩で10km以上移動するため、飼育下でも走る欲求が強く、回し車を使って運動します。また、急に止まるのは周囲を確認する野生の名残と考えられています。
運動不足になるとストレスが溜まり、体内リズムが乱れて肥満や病気のリスクが高まるため、回し車は健康維持にも重要な役割を果たしているのです。
今回の雑学、ハムスターを見かけたときにでも思い出してみてください。